2005-06-28

日記

日記16日目. 9:00 起床. 冷房効率をあげるためにカーテンを閉めたら光量不足で寝坊.

出社, 研修レビュー. 細かい話. 個々人の進捗を聞きながらレクチャーをしているため,, 立っている時間が長い. 疲れる. 進捗報告とレクチャーは意識して分けよう. 同僚から "端から見ると体育系だ" との冗談半分の指摘. 立ってるときに腕をうしろに組んで "休め" のポーズなんだもんな. 緊張を強いているのだろう. 良くない傾向.

社内ミーティング. 私が関与しているミドルウェアのリリース時期や, インテグレート方法に関する相談. 顧客に対する要件のヒアリングが十分でないと上司が相談者に指摘. もっともではあるが, ミーティングをもちかけたのは相手ではなく私達(の上司)だ. 準備不足は仕方がない気もする. 指摘の仕方も恫喝気味で聞いていると身内の私まで萎縮する. これまでその上司がうけてきた とばっちり を思えば口調を荒げる気持はわかる. しかし交渉の技術としての恫喝を私は好まない. 感情的な敵対を招きかねず, 私にとってそれは苦痛だからだ. 事実以上に過剰なリップサービスで信頼を損う別の上司へのカウンターパートとして私の上司がそう振る舞っているのはわかる. ただ極端すぎるのが悲しい. こうした "会社らしい" 嫌らしさは気分を殺ぐ.

コードレビュー. バグとり. リリースビルドでしか再現しない不具合と聞き青ざめるが, わかりやすいトラブルだった. 一安心.

海外出張にでかける同僚の壮行会という名の飲み会に誘われ参加. 4 人. 社交の技術に長けた人と飲むのはなんとなく話を聞くだけでも楽しいし, 安心感がある. これを人格と呼ぶのだろう. 私はただその恩恵にあずかるばかりだ.

職場に戻って仕事. 別のバグとり. 手元の環境でなおしてテストも書いたが, 実際に要求のあったチームの環境で動くかどうか怪しい. テストコードの妥当性に自信がない. 試してもらうための修正 diff を作ろうとしたが眠くなったので終了.

10:15 出社, 13:00 帰宅. 昼飯 ラーメン屋 O (黒酢冷やし), 晩飯 am/pm (サンドイッチ), アルコール 名前忘れ.

履歴について (1)

基本的に時系列に書いていく予定.

私がプログラマになろうと思ったのに積極的な理由はない. 情報系の学部に進学した手前, プログラマになるのが最も無難な選択であった. これが基本的な理由. (他の理由は後に触れるかもしれない.)

幼少から "手に職を" と刷りこまれて育った私にとって大学は職業訓練の場であり, 大学を選ぶ基準は仕事を得るための技術を身につけられることだった. ちょうど情報産業が盛んな時期だったので, 私は情報系の学科を選択した. 大学はどこでも一緒だと思っていたので, 推薦枠のある適当な私立大学を選んだ. 実際は将来について真剣に考えるのが面倒だったのだと思う. 勉強も面倒だった. その大学に進む根拠は山のように用意していた. しかしそれらは欲求や目標というより, もっぱら自分を説得する言訳であった. その根拠が他人の, たとえば親の, 発言に依拠していることからそれがわかる. 代表的な言訳のひとつに "経済的な事情から浪人をんしてはいけない" という親の発言があった. しかし冷静に考えれば, 浪人をせず私立大学に進学するのと浪人をして国立大学に進学するのでは, (試験不合格のリスクを考慮してもなお) 後者の方が経済的だろう. また, 奨学金を得ることもできたはずだ. しかし私は "浪人=不経済" という思考停止によって自らの怠惰さから目をそらしていた.

怠惰さを擁護する言説は世に溢れている. 市場が強くそれを求めているからだ. おかげでほとんどの怠惰さには根拠を与えることができる. 私はその事実に自覚的でなかった. この傾向は今日まで続いている.