2005-06-30

日記

日記18日目. 9:00 起床. だるさに動けず. 10:30 再起床. 午前休暇のメール. 冷房をつけて寝たうえに曇っているせいか, 体がだるい. だらだらと過ごす.

出社. 給与明細届く. 封を切る気もせず放置. 不具合修正の要求. 直し方だけ提案して逃げる. アルゴリズムは考えたので実装. 遅々と. コードも遅そうだが, 今回は正しく動くことを優先する. いずれ高速化をする羽目にはなるだろう. なんとなく動いたのに喜んで晩飯を二度食べてしまう. 細かい詰めをしていると時間切れ. 帰宅. 飯を二度食べなければ終わっていた気もする. アホだ.

14:00 出社, 24:30 帰宅. 昼飯 サブウェイ, 晩飯 カレー屋 R (レッドカレー), 晩飯2 中華料理 D (マーラー麺).

履歴について (2)

大学に入ったばかりの頃, 情報系の学科にいる学生は寸暇を惜しんでプログラミングをしていると信じていた. 一般に理系は忙しいと聞いていたからだ. 実際は違った. ひとつは単に計算機に対する興味の薄い学生が多かったこと. (私のいた大学ではまともにコードを書けないまま卒業していく人間も多い. 体感だと半数以上. まともにというのは, 一緒に仕事をしてもいいという水準.) もう一つは, 学ぶことはプログラミングだけではないこと. 後者はともかく, 前者について私の落胆は大きかった.

とはいえ, 私自身もたいして勉強をしてたわけではなかった. 大半の時間はただ計算機をいじったり Web を見たり IRC をしたりと遊んでいた. 計算機の専門家を目指す勉強のうちだと言訳をしながら. 要するに計算機おたくをしていた. あとは寝ていた. とてもよく寝ていた.

サークルや旅行を始めとする "学生らしい" 遊びは一切しなかった. 入学してしばらくは "手に職" という目的から外れるものを不合理だからと手をださずにいたのが, やがてただ億劫になった.

そもそも同級生のいう "遊びにいく" という概念がよくわからなかった. 私が通勤通学以外の目的で外出するのは, 生活に必要なものを買う時と本屋に行くときに限られていた. たまに人に呼ばれて出かけることもあったが, それは数えるほどだ. なにしろ友人が少なかったし, いずれにせよ私は "一緒に遊ぶ人" のカテゴリに入っていなかった. (まわりの人間にしてみれば, 私は今以上に面倒な相手だったと思う. 高慢で話題がなく, 場の読めないおたく.) 大学の時は何をしていたかと問われたら, "寝ていた, あとはたまに計算機をさわっていた." と答えるのがおおよそ正しい.

"大学生は遊びすぎている" という言説が私に深く根差していた. 人付き合いなど, 苦手なことはこれを言訳に避けようとした. 逆に Web や IRC のような計算機を使った暇潰しは, 先に述べたような理由で推奨されていた. "怠惰であるための言訳" はこのように費された. 私は怠惰であり, 加えてその事実に自覚がなかった. 計算機をさわっている時間は意識上すべて "勉強している時間" として計上されていたため, 私はむしろ自分が勤勉であるという錯覚を長い間抱いていた.

学生の頃, 私が何をしなかったかは以上のとおりである.