2007-08-01

近況。

「マクドナルドはいかが」
ある遅い夜、私の誘いに胃袋はギュっとノーを答えた。 こんな胃袋は初めてだ。当惑する私に胃袋は続ける。
「僕は少し濃い醤油味のおかずで、御飯と味噌汁をおなか一杯たべたいのです。 ハンバーガーでもステーキでもない、 ラーメンでもチャーハンでもカレーでもピザでもない、御飯がたべたいのです」

食事を終えた私はふたたび胃袋に尋ねる。
「じゃあビールはいかが」
胃袋は嬉しそうにキュっと鳴り、しかしすぐ我に返って横隔膜を正す。
「明日も仕事ですから。それに、もうすぐ閉店ですよ」
胃袋の考えが私にはわからない。けれど、胃袋は私のことをわかっている。 私は胃袋を信じている。
「せめてデザートはいかが」